仕事をする場合には、何のキャリアを持っていないよりも、他の人にはないキャリアや専門性を持っている方が優遇されます。会社としてもできるだけ個性のない人ではなく、個性的な人を採用したいからです。ではどのような専門性を持っている人が職場で優遇されるのでしょうか。職場によっても異なりますが、国境の垣根がなくなりつつある現代において、仕事相手は日本人とは限りません。このような時代背景を考えると、海外留学を活かせる人は会社で優遇されるでしょう。
ですが、単に留学経験があればいいと言うわけではありません。なぜなら、短期留学程度では本格的に仕事で使える語学力を身に付けることができないからです。つまり、留学をしても語学力が役に立つとは限らないのです。一方で、海外留学を長期にわたって経験した人や外国で育った人であれば、仕事にその語学力を活かすことは可能です。ビジネスで使える外国語は、専門性がある分野で大いに活躍できるでしょう。
ではそれ以下の語学力の人は留学をした経験が活かせることはまったく無いのでしょうか。実は、留学をしたことでグローバルな考え方を学ぶことができている人が少なくありません。外国に留学した経験がある人の多くは、民族によって肌の色や言葉が違っても平等に接することを学んだはずです。ですが、日本の会社の中には閉鎖的なところもたくさんあります。グローバルな経験をした人は、閉鎖的な環境を打破することができる力があるはずです。そういう点を活かすことができれば、優遇される可能性があります。